HOMEMacの活かし方③ - システム編 > 「root」を有効にしてすべての領域を自由自在に操る

「root」を有効にしてすべての領域を自由自在に操る

複数のアカウントを管理できるMac OS Xだが、管理者アカウントのユーザであっても、他のユーザのホームフォルダ以下の領域へアクセスすることはできない。このようなアクセス制限は、アクセスの権限が厳密に管理されていることの証であり、セキュリティ面では安心だが、個人で複数のアカウントを使い分けているユーザにとっては、少々めんどうに感じる部分でもある。そこで、マシン内のすべての領域へのアクセス権限を有した特別なユーザ「ルートユーザ」を作成して活用していこう。この方法は、ユーザのログインパスワードを忘れてしまった場合や、システムが破損しログインできないユーザ領域がある場合などにも役立つ。ただし、どこにでもアクセスできるということは、システム自体を自分の手で破壊することもできる、ということでもあるので、取り扱いには十分な注意が必要だ。

ルートユーザの作成は簡単

ルートユーザの作成方法は、「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダから、「ディレクトリユーティリティ」を起動して、「ルートユーザを有効にする」を選び、パスワードを設定するだけで良い。なお、ルートユーザでログインするには、ログイン画面で「その他のユーザ」を選び、ユーザ名を「root」にして先ほど設定したパスワードを入力すればO.K.だ。このユーザなら、すべてのホームフォルダへのアクセスが可能だ。