WindowsVistaを使い出したら、Macにアクセス不可能になった

Windows VistaからMacに接続できない場合、Windows側の設定が適切に行われていない可能性が高い。ユーザ認証方式として、Mac OS Xでは「NTLM」を利用しているのに対し、Windows Vistaではよりセキュリティ強度の高い「NTLMv2」を利用しているが、初期設定ではWindows VistaはMac OS Xのユーザ認証方式に対応していない。そのため、Windows VistaでNTLM認証が使えるように設定を変更すれば、この問題が解決されるだろう。Windows VistaのBusiness/Ultimate版の場合、Windows Vistaの「コントロールパネル」から「管理ツール」を開き、「ローカルセキュリティポリシー」を選ぶ。「ローカルセキュリティ」ウィンドウが開いたら、左側から「ローカルポリシー」の「セキュリティオプション」を選び、「ネットワークセキュリティ：LAN Manager認証レベル」をダブルクリックして認証方式を変更し、「NTLM認証」が受け付けられるように設定する。なお、Windows VistaのHome/Home Premium版には「管理ツール」がないため、「レジストリエディタ」を使う必要がある。

レジストリの操作には細心の注意を！Mac側の設定も見直しておこう。

Windows Vistaでレジストリエディタを起動したら、「HKEY_LOCAL_MACHINE」の「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Control」→「Lsa」を選び、「LmConpatibilityLevel」をダブルクリックする。ここで「値のデータ」を「1」または「3」にセットして「OK」ボタンを押せば良い。なお、レジストリはWindowsの動作そのものに影響を及ぼすため、注意して作業しよう。念のため、Mac側の共有設定「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」を有効にしているかもチェックしておこう。